睡眠負債

2017年ユーキャン流行語大賞のベスト10に入った「睡眠負債」
NHKスペシャルで放送した「睡眠負債が危ない」が、反響を及ぼした 結果のランクインだと言われています。
それだけ、日本人の睡眠不足に対する危機感があるということなのだと言え ます。
それを表すデータが表にあります。これは、OECD加盟国35か国から抜粋 して表にしていますが、日本は最下位となっています。
一日30分の睡眠不足が、「睡眠負債」の状況を作ると言われています。
睡眠不足は、ガンや糖尿病、脳血管疾患の生活習慣病のリスクを2~3倍に も高め。死亡リスクが5倍になります。
集中力も低下して、仕事の効率も大幅に低下し、肥満のリスクも3倍になり 睡眠不足で体重も増えると言われています。
それでは、どれだけ眠ればいいのかというところですが、睡眠時間は7時間 から9時間の間が体を守る免疫システムが作動範囲だと2016年カルフォ ルニア大学で、発表しています。つまり、人間は風邪を引いたりする時に体 を守るために戦う免疫システムが作動し、正常に戻そうとします。安定した 睡眠時間は、健康を維持するために見過ごせない事だと言えます。
しかし、高齢になると、この範囲内での睡眠を維持するのは無理に近いも のですし、この考えに基づくと、高齢者のほとんどが病気を抱えて生きている ようになりますが、ここで言える事は、必ずしも睡眠時間を満たしていれば 病気リスクが無くなるのではないのです。

睡眠の質

たとえは、こんなに長く寝たのに、「体がだるい」「寝た気がしない」「ま だ寝ていたい」という経験をしている方が多いと思います。
それは、深く寝ていない状態だということです。
人間は、睡眠状態の中で、レム催眠とノンレム催眠を周期的に繰り返して、 朝を迎えます。レム催眠とは、浅い眠りの事を言います。
よく、夢を見ている途中で、目覚めたり、目覚めてすぐに、見た夢の事を思 いだしたりしますが、レム催眠(浅い眠り)から起床するので、覚えている ことが多いのです。
もう一つのノンレム催眠が、深い眠りです。この深い眠りが「深睡眠」と言 われ、この時間が長いほど睡眠の質が高いということになり、この時間をい かに長くするかで、病気リスクをなくせるかという課題になります。

脳だけに機能するリンパシステム

人間は、生きて生活しているだけで、色々な老廃物を生産しています。その 老廃物を運搬し焼却するシステムがありその主なルートが「リンパ系システ ム」であり全身に張り巡らせていると言われていますが、脳だけはそのシス テムが作動しておらず、長く謎のままでしたが、米国ロチェスター大学の研 究者によって脳内のリンパ系システムと言われる(グリンパティックシステ ム)を発表しました。

それによると、(脳細胞には、神経細胞とグリア細胞の2種類がある)睡眠 によってグリア細胞が縮み「大きな隙間」を作り脳内の老廃物が排出される ことがわかりました。

グリア細胞が縮むことで、神経細胞を洗い流すリンパ流は大幅に増加し、昼 間よりも効率よく老廃物を回収でき、老廃物を含んだリンパ液は、制脈に 沿って脳外へと運び出されることになります。

この研究にて、いかに睡眠が大事だという事と、「深睡眠」は健康のかなめ であるかということを実感することになります
上の図は、今までの眠りの線グラフ(緑)とFORESTA製品を使用して深睡 眠が増加した線グラフ(紺)の比較イメージです。
FORESTA製品は、この「深睡眠」を23パーセントも増加させていること が証明されました。